金融DXに対応すべく 常に学び続ける姿勢を大切に

バンキングシステム事業本部 主任 石橋 賢明

  • 現在の仕事内容と、これまでのキャリア

    私が担当しているのは「基盤系」と呼ばれるシステムです。その名の通り、アプリケーションを動かす基盤部分(インフラ)を開発する職種といえます。行員の方が使うシステム、エンドユーザーが利用するサービスなど、多くのシステムの下支えとなる部分を担っているので、責任とプライドをもって仕事に取り組んでいます。入社して14年の間に多様なシステムに携わってきました。新人の頃には東京のNTTデータに約半年間の出向を経験。大手システムインテグレーターの最前線で学んだことが、その後のキャリアにも活かされています。当社の場合、西日本シティ銀行と同じビル内で働けるので、ユーザーである行員の方から声を聞きやすいというメリットがあります。自分が手掛けたシステムの評価を直接拾える環境があるので、やりがいにも成長にもつながっています。

  • 仕事の上で大切にしていること

    私たちはシステム構築のプロではありますが、銀行の業務については詳しくありません。自分の想像だけでシステムをつくると、良かれと思って加えた機能が現場では使いにくいものだったというミスマッチになりかねません。まずは行員の方の声を良く聞くこと、その上で、相手のニーズに対して最良の方法を提案していくことを心掛けています。自分に言い聞かせる意味も込めて後輩に常に伝えているのは「何事も慎重に」という姿勢です。当社が携わっているのは銀行システムですから、何かトラブルが起きた時の影響は大きなものです。作業の正確性や安全性が最優先であるのは当然のこと。お客様からの要望に対しても言われた通りに行うのではなく、リスクを提示してトラブルを未然に防ぐことが、私たちに課せられた使命だと認識しています。

  • これからの目標について

    私が入社した当時は、まだスマホアプリもない時代でしたし、新しいテクノロジーよりも旧型で安全な技術が優先されていました。しかし、DXやフィンテックという言葉が浸透してきたように、今は決してそうではありません。安全性が最優先であることは変わりませんが、銀行システムにおいても新技術を積極的に導入することが求められています。進化の激しいIT業界の流れに乗り、お客様を先回りして提案できるように、貪欲に学び続けていきたいと思っています。まさに今、次のプロジェクトで必要になるクラウドシステムについて学んでいる最中。有識者の方による勉強会を会社が開いてくれるなど、学びをサポートしてくれる環境があるのはありがたいですね。技術者である以上、常に好奇心や向上心を忘れず、成長を続けていく姿勢は忘れないようにしたいと思っています。

学生の皆さんへメッセージ

社会人の先輩としてアドバイスをしたいのが、「資格は学生のうちに取得した方がいい」ということです。働きながら資格の勉強をするのは、学生の皆さんが想像する以上に大変なものです。情報系の資格であれば、基本情報技術者に加えて、応用情報技術者までもっておけば、入社後にスムーズに実務に取り組めると思います。